インドネシアへの500億円支援について。
Twitterってホントに使いようで
いろんな情報が手に入るので便利だと実感しています。
今更何言ってんのと言われてしまいそうだけど
今更始めたばっかりなのでそこは許して。
そこで流れていた記事で
というのがありました。
これまた、コメント欄が荒れそうなニュースだなと思いましたが
案の定、このニュースにコメントしている人たちの多くは
例の高速鉄道失注(失注という表現が正しいかわかりませんが)を引き合いに出し
て、
この支援に対して非難轟々でした。
“最大で”とは言え500億円ってすごい金額ですよね。
このニュースについて先に私の個人的なスタンスを言うと
「これって本当に必要だったの?」
って感じです。
ただこの件、例の高速鉄道と混同して話すべきではないと思いますので
それはそれ、これはこれ。
…
いやいや、そう考えたとしてもこれはないだろうと。
金利0.01%の償還期間15年。
もうほとんど金利無いに等しいじゃん。
これがどんなレベルなのか参考までに
こちら円借款の金利表です↓↓
https://www.jica.go.jp/activities/schemes/finance_co/about/standard/ku57pq00002m0ym2-att/202004.pdf
0.01%の金利というのはLDC国への金利と同等となるわけです。
※LDC国とは開発途上国の中でも特に開発が遅れている国のことです。
もちろんインドネシアはLDC国ではありません。
現在インドネシアは低中所得国に分類されています↓↓
これを見ると今回インドネシアに対して
けっこうな特別待遇をしていることが分かりますね。
なんでこんなに金利安くしたの?と。
また、名目はコロナウイルス対策と謳われていますけど
日本も他国救っている場合じゃないでしょう。
これ、当地のニュースで報道されている
中国製コロナウイルスワクチンの為に充てられる、とかはやめてね。
今回の円借款、この金額相当分の物資で支援するとかだったらまだ理解できます。
そしてその物資を製造するのが日本国内に製造拠点を持つ会社であれば
他国へ対する支援であっても国内産業への援助にもなりますので。
(これはこれでまたお友達に金を渡すとか言ううるさい奴がでるだろうなぁ)
例えば医療機器なんかはインドネシアだって必要ですよね。
日本は人工呼吸器やら心肺装置やらを現物で提供してあげれば
インドネシア国民は当然の事、インドネシア在住の日本人にとっても
不安材料の一つである医療水準の低さを
少しは解消することができるので
よっぽど活きた金の使い方になるのではと思います。
ちなみにトピックをごちゃ混ぜにすべきではないと思いますが
この500億円があれば
少なくとも100万人いるとされている在外邦人へ
5万円ずつ配ることくらいはできたはず。
これはますます
「なぜ日本人に金を出さずに外国に金を出すの?」
と言われかねない。
貸すのと配るのは違うというのは当たり前だけど
15年間返ってこなくて、しかも金利0.01%だから
複利で利息は約7,500万円。
15年間動かせない500億円の代わりに
得られる利息がたったの7,500万円。
これ貸す意味ある?
日本は慢性的なデフレだから
15年後の円は逆に価値が上がってるってか?
これを見たらやっぱり何か旨みがないと
こんな大金を他国に貸してほしくないし、
何かしらのリターンは求めたくもなるでしょう。
だから私としては
「なんで自国だって大変なこの時に
こんな特別待遇でインドネシアに金を貸したの?」
ってとこです。
その理由が知りたいし、
これをすることで何かインドネシアが旨みを提示できるのであれば
それを見せてほしいですよね。
こう思う感覚は
インドネシアが親日であるとかないとか
高速鉄道の件に不満があるとかないとか
そういう話ではないと思いますが
どうでしょ?