移住のススメ

日系企業にてインドネシア駐在中の30代男です。本業の傍ら細々と個人でも商売やってます。インドネシアでの生活を発信しています。インドネシア、住めば都でいいところ。

豚食をススメてはいけない。

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オッス、オラ無宗教!

 

久しぶりの更新で

いきなり何?っていう感じですが

この前インドネシア人の知り合いと話をしていて

なるほどなーと思った話がありましたので

せっかくなのでシェアしたいと思います。

 

本題の前に、

在住者であれば

「知っとるわ」って話ですが

インドネシア人って

人口のほとんどがムスリムである

世界最大のイスラム教徒国家なんだってこと

知っていましたか?

 

イスラム教徒人口が多いとは言え

そのルールはめちゃめちゃ緩めです。

(全体的にね)

ガチガチの中東系イスラムなんかに比べたら

非ムスリムの外国人にとっては

住みやすい方だと思います。

 

一部地域ではシャリーアっていう

イスラム法を適用している地域もありますが

本当にごく一部の話です。

 

ですので我々の身近には必ずと言っていいほど

イスラム教徒のインドネシア人がいるわけですが

飲食店などではイスラム教徒と非イスラム教徒が

一緒に食事をしても大丈夫な配慮がなされているところが

よく見受けられます。

 

イスラム教における食事に関しての制限で

一般的に知られているのは

“酒を飲んではいけない”とか

“豚肉を食べてはいけない”だったりと思いますが

調理に使われる道具なども

豚肉用とそれ以外で分けられていたりもするようです。

 

こっから本題。

今回はその“豚肉”についての話です。

 

以前、ネットニュースで

“技能実習生に嘘をついて豚肉食べさせてみた”

とかっていうのを読んだことがありましたが

それをムスリムインドネシア人に話したところ

非常に残念がっていました。

 

我々のような大人であれば

いたずらと言えども

やってはいけないことであると理解していますが

一般的日本人の、ましてや若者であれば

なかなかその辺りまで知識が乏しく

悪ノリでやってしまうこともあると思います。

 

日本人って宗教というものに対して非常に疎い

あるいは神道や仏教があまりにも自然に浸透しているせいで

宗教を特別意識するような生活ではありませんよね。

それがキリスト教やイスラム教などのような

日本人の生活に馴染みの薄い宗教であれば

尚更なことだと思います。

 

ですので、“〇〇を食べてはいけない”とかっていう考えは

いまいちピンとこないものです。

 

ですので思わず

「一回食べてみなよ」

とかって誘ってしまいがちですが

言われる側としては

あんまり気持ちのいいものではないようです。

なぜなら、

“生まれてこのかた、それを食べ物として考えたことがないから”

だそうです。

「えー、お前それ食うの~?うぇ~、気持ち悪~」的な。

 

ほぉ~、と思いましたね。

これを日本人に置き換えてみた場合、

“Gulai Otak(グライオタック)”を食べるようなものでしょうか。

グライオタックとはインドネシア料理でして

簡単に言うと“牛の脳みそカレースープ”です。

 

ひぇ~

これはキツイ!

想像しただけで鳥肌もんですね。

 

他の例えであれば

最近話題になっている“食用虫”なんかも

そんな感じかもですね。

 

特にコオロギなんかは

がっつり加工されて食べやすくなっているようですが

それを知らずに食べさせられて

「なんだと思う?これね、コオロギのハンバーグ」

(ミキプルーンのCMの中井貴一みたいな)

とか後から言われてごらんなさい。

 

虫嫌いの人なら卒倒するでしょうね。

 

このあたりの気持ちが解れば

きっと他宗教の人にも優しくなれるかもしれませんね。

 

レッツ、世界平和。