移住のススメ

日系企業にてインドネシア駐在中の30代男です。本業の傍ら細々と個人でも商売やってます。インドネシアでの生活を発信しています。インドネシア、住めば都でいいところ。

日本を捨てた男たち。

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読書が捗る。

またまた今回も店にある本を読んで過ごしていました。

今回読んだ本は

“日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」”

ショッキングなタイトルですね。

思わず手に取ってしまいました。

 

フィリピンと言えば、

ドゥテルテ大統領の強権によって

絶賛イメージ大改善中の東南アジアの国ですね。

 

私個人は訪問したことのない国ですが

どちらかというとネガティブなイメージが先行しています。

インドネシアと同様に経済成長の真っ最中ですが、

世界の中でも殺人事件による邦人被害者が多い国だそうです。

他にも、日本にいられなくなった犯罪者が潜伏するとか

(犯罪人引渡し条約が結ばれていない為)

ガードマンが銃を持っているとか

(国の許可は必要だそうです)

インドネシアに住んでいる私からしても

なにやら同じ東南アジアとは思えないような情報をよく目にします。

 

そんな国で食うに困り

帰るに帰れなくなってしまった複数の日本人を追った

ルポルタージュが本書となっています。

 

一言で困窮邦人と言っても

皆さんいろんな境遇と事情で

そのような状態に陥ってしまったようですが

ほとんどの人が女がらみでした。

 

しかも元々フィリピンにいて、というわけではなく

日本にいる時に行った

“フィリピンパブ”で知り合った女の子に入れ揚げて

追いかけるように渡った先のフィリピンで

捨てられてしまった、というような方ばかりでした。

 

よくある話という感じですが

なんでハマっちゃうんでしょうかね?

 

登場人物はタイトルに“困窮邦人”とある通り、

およそ幸せそうに暮らしているとは思えない人たちばかり。

本の著者にアレをくれコレをくれと集ったり

自尊心を守るあまり本当のことを話さなかったり

(著者も慣れたものでしっかり見抜いている)

成るべくして成ってしまったのかなという印象です。

 

忠告しておくとすればこの本、

読んだ後に気分が良くなるようなものではありません。

マンガ原作でドラマや映画にもなった

“闇金ウシジマ君”を読んだ後と言えばピンとくるのではないでしょうか。

テンション下がる人もいるだろうし、

反面教師として自分の生活を見直す人もいると思います。

 

ただこの本、既婚・単身赴任で

当地に来ている人には読んでもらいたい。

国こそ違っても同じようなことに陥りやすい状況が

インドネシアにもあるので。