移住のススメ

日系企業にてインドネシア駐在中の30代男です。本業の傍ら細々と個人でも商売やってます。インドネシアでの生活を発信しています。インドネシア、住めば都でいいところ。

インドネシア、金しだいコネしだい。

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先日、会社の従業員から金に関する相談がありました。

「会社からお金を借りることはできませんか?」とのこと。

うちの会社(本業の方)は今、受注が減っているわけではなく

有難いことに前年度よりも売上も利益も上がっています。

ですので社員の給与も変わらず(むしろ昇給してる)ですが、

そんな状況で金の相談とはいったい何があったのか。

 

話を聞くとどうやらその社員の娘さんが来年から中学生になるようで

その中学校(私立)の入学資金に充てたいとの事。

元々その社員は今年の11月に定年退職の予定であったけれど

数年前に改正された労働法に則って

会社規則の定年年齢を58歳に引き上げました。

それによって定年退職で受け取れる退職金支給年が

先延ばしになってしまった。

退職金の一部も入学金に充てるつもりでいた為、

ここにきて資金が足りなくなってしまったというわけです。

当該社員は非常によく頑張ってくれているので

特例として貸し付けを行うことにしました。

 

ただ気になるのが、

この社員もかなり頭の切れる人なので

なぜそこまで現金が手元にないような

そんな厳しい状況になるものなのかと疑問に感じましたが

やはりそこにはインドネシア特有の事情がありました。

 

それは入学金の金額です。

なんと驚きのウン百ジュタルピア…。

入学金だけでですよ?

インドネシアの学校ももちろんピンキリなので

そういう学校もあるでしょうが、

まさかそんな高額な入学金が必要とは…。

 

そんな学校に通わせる親の考えはズバリ

“コネクションづくり”の為だそうです。

それもそのはず、そのような学校には

政治家や大企業幹部のお子さんたちが

ゴロゴロいるそうです。

漫画”花より男子”レベルの世界かも。

 

インドネシアにおいて教育機関とは

上等な教育を与える場所ではなく

将来の為のコネクションをつくる場所である、との事。

確かに、そういう友人達と多感な時期を過ごしていれば

その後の人生においてきっと助けになるでしょうからね。

 

未だコネクションがモノをいう国ですので

このような先行投資も頭に入れなければいけないとは…。

インドネシアで子育てするのってハードなんだなぁ。