移住のススメ

日系企業にてインドネシア駐在中の30代男です。本業の傍ら細々と個人でも商売やってます。インドネシアでの生活を発信しています。インドネシア、住めば都でいいところ。

自衛のススメ。

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先日、言語学習についての記事を投稿しました。

 

投稿後にふと思ったのですが、

言語学習というのは現地の情報をより詳しく知ることができる一方で

自衛意識を下げてしまう危険性もあるのではと思ったのです。

 

「語学が堪能な人ほど油断するな」といったところです。

 

この記事を読んでいる皆さんはほぼ100%日本人だと思いますが、

日本人が母国語の日本語で会話をしているのであれば

基本的に会話の内容はほぼ100%理解できているはずですね。

(理解力の差はあれども)

 

しかし、英語や他の外国語だったらどうでしょうか。

 

例えば、海外旅行に慣れている人でしたら旅行先で英語を使って

いろんな国の方と会話する事があると思いますが

その会話の内容を100%近く理解できている

という人は少ないはずです。

 

相手が話している言葉の内、

100%理解できた部分だけを切り取って

頭の中で

「(この人はこういう事を言っているのか)」

と変換して会話しているのではないでしょうか。

 

こういったやり取りでも、

傍から見れば十分意思の疎通は出来ているように見えますし

自分でもそう錯覚してしまいがちですが

これって知らないうちにバイアスが掛かってしまっているんですよね。

(余談ですが、「知らないうちに」をインドネシア語にすると「tahu-tahu」です)

 

そうなると、日本語で説明されていれば

「ありえない」

と思えるような内容であっても

本来の注意力が欠如してしまっていると

なぜか信じてしまったりするわけですね。

 

個人商店での買い物交渉なんかその典型じゃないですか?

なまじっか言語が使えると本来の

「安く買いたい」っていう目的が薄れて

「現地語での交渉」の部分が楽しくなっちゃう。

 

結果、その会話で得た情報で明らかに

「そんなわけないじゃん」

っていう情報ですら疑いもなく信じてしまう。

「楽しく」なっちゃってるから「疑う」って意識が

どっかいっちゃうんでしょうかね。

 

そういう日本人は多いみたいですし、

私もその内の一人です。

(これについては今度記事にしてみようと思います)

 

とは言え、

 

「虎穴に入らずんば虎児を得ず」

ってことわざがあります。

 

一方で

「君子、危うきに近寄らず」

ってことわざもありますからね。

 

インドネシア語と足を使って初めて得られるコアな情報には

ある程度のリスクが付き物なのかもしれません。

 

どちらが正しいかは後の結果が物語る…。