安倍総理からジョコウィ大統領への返事がインドネシアで話題に?
先日のニュースですが安倍総理辞任には驚きました。
なんて言ったって歴代最長の総理大臣でしたからね。
本当に今までお疲れ様でしたの一言に尽きる。
このニュースを受けて、
総理は国内外の多くの人から労いの言葉を受けています。
安倍総理のTwitterでは世界中の首脳からコメントが届いていたようで
それに対してその国の言葉を使用してお返事をしていました。
もちろん本人が文章打っているわけないですが
こういうところも外交に力を入れていた安倍総理らしいと思えます。
ただ、やはり慣れない言語のせいか
言葉のニュアンスが現地では間違って受け取られているような節もあるようです。
インドネシア大統領であるジョコウィ大統領も
今回の安倍総理の辞任に関してメッセージを送っていましたが
その返事であるこちらの文章が
インドネシア人の間で引っ掛かっているようです。
Perkenankan saya mengucapkan terima kasih yang setulus-tulusnya atas pesan hangat yang telah Yang Mulia tulis. https://t.co/NTsVwitEAI
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2020年9月1日
このメッセージの中の
“Yang Mulia”はインドネシア人にとって
ちょっと笑ってしまう使い方だったようです。
その理由を言うと、
Yang Muliaという言葉は、あまりにも畏まり過ぎた言葉で
自分よりもはるかに立場が上の人物に対して使うような言葉なんだそうです。
ちょうど王族や皇族に対して使うような言葉と考えれば
政治のトップとして対等な存在であるJokowi大統領に対しては
あまり適切な言葉ではなかったようです。
(イギリスのエリザベス女王を"Her Majesty"と表現するのと同じ感じでしょうか)
さらに面白さを増幅させる理由として、
インドネシアではTV番組“風雲たけし城”が
“Takeshi’s Castle”という名前で放送されているみたいなのですが
(SASUKEが海外でNinja Warriorとして放送されているみたいな感じです)
その番組中でたけし軍団員が“殿”と敬愛するビートたけしに対して
“Yang Mulia”を使用していた為、
それも相まって思わず笑ってしまう文章と受け取られていたようです。
※数年前、スラバヤに行った時
風雲たけし城の大きな看板を見かけた事がありました。
これがその写真です↓↓
これはなかなか難解ですね。
道理でいくら辞書を引いても
“Yang Mulia”に対して笑いが起こる理由が見つからないわけだ。
インドネシア語は他言語と比べて語彙が少ない為、
外国人も修得が早いと言われますが
これ半分正解で半分不正解ですよね。
背景にある文化を知らなければ
本当の意味は理解できない。
インドネシアで働いている駐在員さん、
現地採用さん、皆さんこのあたりを本社にも理解してほしいですよね。
インドネシア語を話せる事に対してもう少し重宝してもらって
会社の“Yang Mulia”から良い待遇を引き出しましょう!😎