魔裟斗 青春。
先日、今の自粛ムードの中、
K-1の興行を強行したという日本のニュースを目にしました。
開催地は私の出身地、埼玉にある
さいたまスーパーアリーナ。
これは感染者増えるでしょう!
この前、タイでもムエタイ会場で
集団感染起こしたってニュースありましたし。
日本よ、ちょっと危機意識低過ぎんよー。
今、私の周囲でも
緊急一時帰国が決まったって人が増えて来ていたんで
「やっぱり日本の方が安心なのかなー」と思ったら
感染確率という意味では
今では日本の方が全然高いんじゃないのかなと思わされています。
まぁこのあたりは日本在住の皆様に
もっと自衛意識を高めて頂くとして
今回のニュースを見て思い出したのが、
先日お客さんから買い取った本の中に
元K-1ファイターの魔裟斗さんの半生を綴った自伝本があり
時間があるときに読みたいなーと思っていたんです。
ちょうど今はジムもやってないし、
時間が十分にあるので読んでみました。
この本自体は2010年発行なので
もう10年前の本ではありますが
当時、魔裟斗という選手が
余程センセーショナルであったせいか
未だ記憶に新しく感じ
バチバチに第一線で活躍してた時が
2003年から2009年末の引退試合だったことを考えると
「そんな昔だっけ!?」と思わされます。
この本は自伝なので魔裟斗さんが生まれたころから
どう育ってきたのかということが細かく書かれています。
幼い頃はどういう少年だったのか。
どのように格闘技の世界に入っていったのかなど。
また、魔裟斗さんは通り名として
“反逆のカリスマ”なんて名前がついていて
敵を作りやすいような言動が目立っていました。
しかし、それらは全て魔裟斗さんが自分で仕組んだ
中量級キックボクシングを盛り上げるための
演出だったということが綴られています。
大口を叩いてあえて憎まれ役を演じて
注目を集めていたという事です。
K-1中量級の試合が今のように
ものすごい規模の大会になるにあたって
魔裟斗さんが人生をかけて奔走していたのですが
そういうところは当時のメディアでもあまり語られていませんでした。
試合内容に関しても書かれていて
格闘家ならではの試合に臨む前の心境とか
各対戦相手に対してどう感じていたかを吐露しています。
小比類巻さんとの因縁とか。
読み進めながら本の内容と同時期の試合映像をYouTubeなんかで見ながら読むと
「おぉーこの時のパンチの事言ってるのかー」
とかがわかるのでより楽しめます。
この本はうまい文章が使われているわけでもなく
正直に言って“作文”って感じがしますが
読めば読むほど
「よっぽどキックボクシングが好きなんだな」
ってことが伝わってきます。
今では現役を引退してリングサイドで解説者をやっていますが
魔裟斗さんは同門の選手の試合であっても
本当に中立な見方をしていて
純粋にキックボクシングの解説をしてくれるので
私のような素人でも試合内容がどう進んでいるのかが
非常にわかりやすいです。
これはなかなか面白かったので
興味のある方はぜひ読んでみて下さい。